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誰も、観たくなかったはずの、 ドキュメンタリー |
空前絶後の喜怒哀楽 ミスター・ドキュメンタリー 木村栄文との遭遇 |
あなたよりずっと この街が好き |
わたしが汚されてゆく 死をこえたやすらぎの海で | |||||||||||
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明日、この日々が終わるとしたら 命、焦がしても、あなたに逢いたかった |
大地揺れ、 津波の跡、後。 |
平和へのヒントは、 野良猫たちから教わった。 |
まだ、ありがとうとは 言えない | |||||||||||
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宇宙の音を 創造した男 |
密やかに、世界は 輝きはじめる |
『戸塚ヨットスクール事件』から30年ー あの時代が裁いたものは何だったのか |
2010年9月11日、広島ー全国から集まった、若き“介護バカ”たち。 じいちゃん、ばあちゃんと向き合い続ける日々が、古い世界をブッ壊す! これが、21世紀の“静かな革命”。 | |||||||||||
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季節がめぐるように、命はめぐる―― あるがままに命と向き合う女たちの、比類なき美しさ。 映画作家・河瀨直美の原点にして、新境地を切り拓くドキュメンタリー。 | 「うちのクロ、見なかった?」行方不明の子ネコを追って、時空を超える旅に出る・・・。ネコがおしえてくれる、知的で自由な、美しい生き方。 | 閉ざされた国で、何が起きているのか? 軍事独裁国家に潜伏したビデオジャーナリスト=VJたち。命がけで手にした映像には、この国の未来が映っていた。 | ようやく見つけた、それぞれの居場所。介護の「春」 もう、そこまで来ています。 | |||||||||||
| 死よりも恐ろしい。 | ジョージ・A・ロメロ監督幻の初期傑作がついに日本公開! | マザー・テレサ、その活動の軌跡を一挙上映 | 捨てられた犬と猫をとおして見えてくる人間の姿。いのちをめぐる旅がはじまる。 | |||||||||||
| もうひとつの「戦後」の記録。なぜ 彼らは 日本に還らなかったのか? | シーツの波をかきわけて タンスの崖をよじ登り クッションの雲を越えて、キミに会いにいく。 | その瞳には、ヒロシマと家族の姿が映っていた。 | ゴミと希望拾って生きる! 儚くも強かな青空暮らしの子どもたち | |||||||||||
| 生きることに遭難した彼の出口は、何処かにあるのか? いま、一番リアルな青春映画 | フォトジャーナリスト・広河隆一による初長編ドキュメンタリー | 大地 自由 平和 夢… 歌うことが希望をつなぐ | 報道されなかった本当の戦争。衝撃のドキュメンタリー! | |||||||||||
Little Birds −イラク戦火の家族たち−
Little Birds
撮影・監督:綿井健陽 製作・編集:安岡卓治 企画協力:小西晴子 翻訳:ユセフ・アブ・タリフ、重信メイ、勝元サラー 編集助手:辻井潔 製作:安岡フィルムズ 配給:Project Little Birds
報道されなかった本当の戦争。衝撃のドキュメンタリー!
米軍によるイラク侵攻が始まった2003年3月、ビデオジャーナリスト綿井健陽は日本のメディアが引き上げていくなか、バクダッドに留まり続ける。そして、約1年半の取材期間を費やし撮影された123時間余りの映像から、102分のドキュメンタリー映画を完成させた。空爆で3人の子供を奪われた父親アリ・サクバンと、クラスター爆弾によって右目を負傷した少女ハディールを軸に、バグダッド、アブグレイブ、サマワなどイラク各地を舞台に、戦火の中で懸命に生きる人々の姿を丹念に紡ぐ。最低限必要な字幕とテロップのみを配し、“イラクの現実”を可能な限り画面上に再現しようとした映像が、彼らが日々経験している恐怖、悲しみ、そして怒りを浮き彫りにする。



ガーダ −パレスチナの詩−
GHADA
撮影・監督:古居みずえ 製作:安岡卓治 /野中章弘 編集:安岡卓治/辻井潔 製作協力:古居みずえドキュメンタリー映画支援の会代表 土井 幸美/北林 岳彦 製作:安岡フィルムズ/アジアプレス・インターナショナル
大地 自由 平和 夢… 歌うことが希望をつなぐ
フォトジャーナリスト、古居みずえが、現代パレスチナの女性の生きざまをとらえたドキュメンタリー。ガザ地区難民キャンプで生まれ育ったガーダは、古い因習に立ち向かう自立心旺盛な女性。抵抗運動で親戚の少年が殺されたことを契機に、民族が追われた故郷の歴史をたどり始める。封建的な男性社会であるパレスチナでは、女性たちの声が聞え難い。古居は、ガーダの23歳から35歳までの結婚や出産などの出来事を追いながら、男性の ジャーナリストでは撮影する事が不可能な貴重な映像を紡ぎ、難民キャンプで生きる人々のリアルな日常を描き出す。困難な状況の中、故郷の料理や歌い継ぐべき詩歌を残そうと奔走する女性の成長ぶりが深い感動を生む。



パレスチナ1948・NAKBA
NAKBA Palestine 1948
監督:広河隆一 プロデューサー・構成・編集:安岡卓治 製作・著作:広河隆一パレスチナ記録映画制作委員会(広河隆一事務所、『1コマ』サポーターズ) 制作協力:安岡フィルムズ
フォトジャーナリスト・広河隆一による初長編ドキュメンタリー
1948年イスラエルが建国され、70万人以上のパレスチナ人が難民となった。動乱の中東の核心には、NAKBA(=大惨事)と呼ばれる事件がある。このことをどれほど多くの人が知っているのだろうか。現在、報道写真月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長を務め、数々の戦場を取材してきた広河隆一は、40年間パレスチナを追い続けている。撮りためてきた写真は数万枚、映像は千時間を越える。一般の有志による『1コマ』サポーターズの支援のもと、その貴重な写真・映像から『パレスチナ1948・NAKBA』が完成した。 今から約60年前、1948年に一体何が起こったのか。廃墟と化し地図から消えた村々の徹底した取材によって、隠され続けた歴史がいま、姿を現す。



遭難フリーター
A Permanent Part-timer in Distress
監督・主演:岩淵弘樹 プロデューサー:土屋 豊 アドバイザー:雨宮処凛 挿入曲:豊田道倫「東京ファッカーズ」 エンディング曲:曽我部恵一「WINDY」 メインヴィジュアル・イラスト:真鍋昌平(「闇金ウシジマくん」) 製作:W-TV OFFICE
生きることに遭難した彼の出口は、何処かにあるのか?
いま、一番リアルな青春映画
岩淵弘樹・23歳。平日は製造派遣大手の日研総業からキヤノンの工場に派遣され、時給1250円での単純労働、週末は憧れの東京でフルキャストの日雇い派遣。不安定な労働環境から抜け出せない彼は、フリーターの権利を求めるデモに参加し、マスメディアの取材を受ける。しかし、テレビ画面に映し出されたのは、ただただ“不幸で貧しい若者”でしかなかった―。
大手レコード会社に就職した友人に自己責任論調の説教を受け、居酒屋でおっちゃんに「あなたは奴隷なんだよ!」と罵られる。「俺は誰に負けた? 俺は誰の奴隷だ?」岩淵は、拾った自転車で夜の東京を疾走する。



チョコラ!
Chokora!
監督:小林茂 撮影:吉田泰三、小林 茂 整音:久保田幸雄 編集:秦 岳志 特別協力:佐藤真 アソシエイト・プロデューサー:秦 岳志 プロデューサー:矢田部吉彦 音楽:サカキマンゴー 後援:「 小林茂の仕事」Oタスケ隊 助成:芸術文化振興基金/財団法人 新潟県国際交流協会
ゴミと希望拾って生きる! 儚くも強かな青空暮らしの子どもたち
東アフリカ、ケニア共和国、首都ナイロビから車で1時間。標高1500mにある人口10万人の地方都市・ティカ。この街のストリートで暮らす子どもたち は、鉄くずやプラスチックを拾い集めて生計を立て、夜の厳しい寒さや空腹を忘れるためにシンナーを吸う。「チョコラ」とはスワヒリ語で「拾う」、侮蔑的な意味も持つ。そんな中でも彼らは仲間と出会い、助け合いながら 生きていく。それぞれ人には言えない事情を抱えながら…。監督は、『阿賀に生きる』の名カメラマン・小林茂。被写体とカメラの信頼関係を起点とした映画づくりの手法が本作でも受け継がれている。音楽のサカキマンゴーの親指ピアノもまた、子どもたちの心情を掬いとる。
妻の貌
監督:川本昭人 配給:『妻の貌』上映委員会 配給協力:東風、KAWASAKIアーツ
その瞳には、ヒロシマと家族の姿が映っていた。
「家族を撮ること、それが私の愛情表現です」広島在住・82歳の映像作家、川本昭人は半世紀にわたってカメラを回し続けてきた。きっかけは長男誕生を機に手にした8ミリフィルムカメラ。“小型映画” といわれた、そのカメラで原爆症を宣告され、死と向き合って生きる妻の日常を映し取っていく。少し昔の日本にはどこにでもあった、静かに流れる日々の暮ら し。しかし、そこにはヒロシマの暗い影が差していた。ひとりの夫として、父として、家族に寄り添いながら撮影した妻と、介護が必要な母、そして家族の歩み。それは、どこにでもある日常の記録でありながら、半世紀にわたる「歴史」の証言と未来への希望をすくい取っている。



屋根裏のポムネンカ(宣伝作品)
NA PŮDĚ/In The Attic
監督・脚本・美術:イジー・バルタ 脚本:エドガル・ドゥトカ、イジー・バルタ 撮影:イヴァン・ヴィート 音楽:ロマン・パヴリーチェク プロデューサー:ミロスラフ・シュミートマイエル 製作:チェコテレビジョン、UPP、クラ-トキー・フィルムプロダクション、コンチネンタルフィルム、アットアームズ 日本語吹替版 声の出演:貫地谷しほり、佐野史郎、楠見尚己、後藤哲夫、大塚明夫ほか
配給:アットアームズ 宣伝:東風 後援:チェコ共和国大使館、CZECH CENTER TOKYO
シーツの波をかきわけて タンスの崖をよじ登り
クッションの雲を越えて、キミに会いにいく。
芸術の国チェコで65年の伝統を持つ人形アニメーション。その技術と表現力で創造されたのは、屋根裏に住んでいる、人間に忘れ去られたガラクタたちの世界!平和な日々が脅かされた時、ポムネンカとゆかいな仲間たちは決死の大冒険に挑むことに……!CGアニメ全盛期といわれる今、1コマ1コマ手作業で人形を動かすストップモーション・アニメの手法を使い、キャラクターたちはプラハの街で監督自らが拾い集めたガラクタや古道具から生み出されました。 ユーモアたっぷりな住人たちが待っている、秘められた屋根裏の世界 ――ついに幕を開けます!



花と兵隊
FLOWERS AND TROOPS
監督・撮影・編集:松林要樹 編集:辻井潔 音楽:津嘉田泰三 プロデューサー:安岡卓治
製作:記録映画「未帰還兵」製作委員会 配給:安岡フィルムズ 配給協力:東風、KAWASAKIアーツ
もうひとつの「戦後」の記録。なぜ 彼らは 日本に還らなかったのか?
太平洋戦争中、約19万の日本の将兵が、その命を失ったビルマ―。本作は、タイ・ビルマ国境付近で敗戦を迎えた後、祖国に還らなかった6名の日本兵、すなわち「未帰還兵」を描く。敗戦から60余年を隔て、戦争の記憶が薄れつつあるいま、90歳を前後する彼らを20代の監督・松林要樹がとらえた。2005年から3年に渡る取材で、松林はもうひとつの戦後史ともいうべき彼らの暮らしに寄り添い、新たな証言を記録した。それは、ある未帰還兵の現代日本への遺言となった。製作中、2名が鬼籍に入ったからだ。なぜ彼らは日本に還らなかったのか?南国の激しい雨の間隙、晴れやかな日差しの中で、穏やかに老後を迎える元兵士たちの平和な日常に、漆黒の時代の闇が潜んでいる。



犬と猫と人間と
Dogs, Cats & Humans
監督:飯田基晴 企画:稲葉恵子 撮影:常田高志/土屋トカチ/飯田基晴 音楽:末森樹 製作:映像グループ ローポジション
配給:東風 宣伝協力:スリーピン 助成:芸術文化振興基金
捨てられた犬と猫をとおして見えてくる人間の姿。いのちをめぐる旅がはじまる。
町を歩けばあちこちで目にする散歩中の犬、路地裏でくつろぐ野良猫たち―。しかし、空前のペットブームの影で、日本で処分される犬と猫は年間30万頭以上。一日に1000匹近くが殺されている現実があります。本作は、一人の猫好きのおばあさんの「不幸な犬猫を減らしたい」という思いから生まれたドキュメンタリー映画です。監督は、ドキュメンタリー映画『あしがらさん』で路上に生きる人々に寄り添った飯田基晴。4年に渡る丹念な取材で見えてきたもの、それは私たち人間が抱えるエゴと愛。捨てるのも人間なら、救うのもまた人間。知られざる多くの現実の先に、「かわいそう」という感傷を乗り超える、ささやかな希望がみえてくるはずです。


生誕100年記念 マザー・テレサ映画祭
Mother Teresa Film Festival
監督名:ピーター・シェファー/千葉茂樹/アン・ペトリ/ジャネット・ペトリ/マーセル・バウアー
提供:女子パウロ会/株式会社プレシディオ 企画:株式会社フィールドワークス 配給:東風
マザー・テレサ、その活動の軌跡を一挙上映
宗教や人種をこえて、貧しい人々のために生きたマザー・テレサ。1979年にはノーベル平和賞を受賞。1997年に惜しまれながら亡くなるまで、彼女はその行いによって「愛」とは何かを世界中に示し続けました。そして、2010年――マザー・テレサがこの世に生まれて100年。この記念すべき年に行われる「生誕100周年 マザー・テレサ映画祭」では、その奇跡ともいえる活動を記録した、劇場初公開を含む現存する国内外のドキュメンタリーを“世界初”の一挙特集上映をいたします。珠玉のドキュメンタリーが映し出すのは、いまなお確実に生き続けているマザー・テレサの精神です。



ザ・クレイジーズ
THE CRAZIES
監督:ジョージ・A・ロメロ 製作:アルヴィン・C・クロフト 製作総指揮:リー・ハッセル 脚本:ジョージ・A・ロメロ/ポール・マッカロー 撮影:S・ウィリアム・ハインツマン 音楽:ブルーズ・ロバーツ
出演:W・G・マクミラン/レイン・キャロル/ハロルド・ウェイン・ジョーンズ/リン・ローリー 提供:スティングレイ
ジョージ・A・ロメロ監督幻の初期傑作がついに日本公開!
DVDリリースを記念してジョージ・A・ロメロ幻の初期傑作『ザ・クレイジーズ』がついに日本劇場初公開! 細菌兵器の感染により町の人々が次々と狂いだし、それを鎮圧しようとする軍人たちの残虐行為が繰り広げられる。血まみれの戦いが繰り広げられる街の中で、共に脱出を図る仲間の狂人化・・・。狂気が連鎖し、はたして誰が“まとも”で、誰が“狂っている”のかも分からない極限状態の人間の心理をセミドキュメンタリータッチで描いた近未来SFサスペンス。絶望が伝染する町から無事に逃げ出すことが出来るのか・・・ロメロが『ゾンビ』以前に生み出した恐怖の正体を見逃すな!



ゾンビ(HDリマスター/ディレクターズ・カット版)
Dawn of the Dead
監督:ジョージ・A・ロメロ 製作:クラウディオ・アルジェント、アルフレッド・クオモ、リチャード・P・ルビンスタイン 脚本:ジョージ・A・ロメロ/脚本協力:ダリオ・アルジェント 音楽:ゴブリン/撮影:マイケル・ゴーニック/SFX:トム・サヴィーニ
出演:ケン・フォリー、スコット・H・ライニガー、デヴィッド・エムゲ、ゲイラン・ロス
提供:スティングレイ 宣伝:東風
死よりも恐ろしい。
突如、死者たちが蘇り、人間を襲い始めた。脳破壊か頭部切断以外では死なない死体である“ゾンビ”。彼らに襲われた者たちもゾンビとして蘇り、人肉を求めるゾンビが溢れた世界は混沌に充ちていた。TV局スタッフのフランシーンとスティーヴン、SWAT隊員のロジャーとピーターは郊外のショッピングモールに逃げ込む。しかしそこはゾンビの巣窟となっており、彼女たちは更なる恐怖と遭遇する。果たして、絶望と恐怖のショッピングモールに夜明けは来るのか、それとも世界は終焉を迎えてしまうのか…1978年の公開以来、映画史に残る傑作としても名高く、マスター・オブ・ホラー、ジョージ・A・ロメロの名を世界に知らしめた本作。誕生から32年―世紀末、ゼロ年代を経て、2010年『ゾンビ』が蘇る!!



ただいま それぞれの居場所
登場施設・事業所:NPO法人「優人」 民間福祉施設 「元気な亀さん」 有限会社 オールフォアワン 宅老所「いしいさん家」 NPO法人 井戸端介護 宅老所「井戸端げんき」 ――利用者と利用者の家族のみなさん スタッフとスタッフの家族のみなさん
企画・製作・監督:大宮浩一 (『よいお年を』『青葉のころ よいお年を2』) プロデューサー:安岡卓治(『A』『A2』『花と兵隊』)
配給宣伝協力:東風、NPO法人 KAWASAKIアーツ 配給:安岡フィルムズ 製作・著作:大宮映像製作所
ようやく見つけた、それぞれの居場所。
介護の「春」 もう、そこまで来ています。
2000年4月の介護保険制度開始以降、介護サービスの数が急増する一方で、介護を必要としながらも制度の枠組みから漏れてしまう人々も多くいる現状がある。そうした中、現在の画一的な介護サービスの在り方にジレンマを感じ、自ら理想とする介護を実現させようと施設・事業所を立ち上げた若い人たちがいた。暗い話題ばかりが注目されがちな介護の現場でも、利用者やその家族たちと深く関わることを望み、日夜奮闘する施設スタッフたちの姿を活き活きと映し出す。「人間とは?」「人生とは?」「家族とは?」日々突きつけられる問いと悲喜交々の人間ドラマ。制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その狭間をさまよい続け、やっと見つけたそれぞれの居場所を見つめる。



ビルマVJ 消された革命
BurmaVJ: Reporting From A Closed Country
監督:アンダース・オステルガルド 原案・脚本・助監督:ヤン・クログスガード 編集:ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン プロデューサー:リーゼ・レンゼー=ミュラー 製作:マジック・アワー・フィルムス
配給:東風 宣伝協力:スリーピン
閉ざされた国で、何が起きているのか?
軍事独裁国家に潜伏したビデオジャーナリスト=VJたち。命がけで手にした映像には、この国の未来が映っていた。
軍事政権によって外国人ジャーナリストの入国が厳しく制限される中、拷問や投獄のリスクを負いながら、情報を発信し続けるビルマ人ビデオジャーナリスト=VJたち。小型ハンディカムで撮影された映像は密かに国外へ送られ、無償で国際的なメディアに配信される。豪雨の中、自宅軟禁中のアウンサンスーチー氏を訪ねるデモ隊の姿や、国軍兵士によって日本人ジャーナリスト長井健司氏が故意に射殺される瞬間を世界中に配信したのも彼らである。そんな断片的なニュース映像が、デンマーク人監督アンダース・オステルガルドによって、初めて一編の大きな物語へと紡がれた。閉ざされた国で何が起きているのか?ついに、あの失われた“革命”の全貌が明らかになる。



ネコを探して(宣伝協力作品)
La voie du chat
監督:ミリアム・トネロット スチル撮影:佐竹茉莉子
配給:ツイン 宣伝協力:東風
出演:“駅長”たま、“おくりねこ”オスカー、“鉄道員”エリカ、“カメラねこ”ミスター・リー、“お泊りねこ”ジンジャー、鹿島茂、石野孝ほか
「うちのクロ、見なかった?」行方不明の子ネコを追って、時空を超える旅に出る・・・。
ネコがおしえてくれる、知的で自由な、美しい生き方。
「私たちにとって、ネコってなに?」――行方不明の愛猫を追って、フランスの女性ドキュメンタリー作家ミリアム・トネロットは時空を超える旅に出る。フランス革命を経て19世紀、多くの芸術家が“自由”の象徴としてのネコへの愛を競い合った。そして夏目漱石の国、日本では――?映画には、首輪の[キャットカム]でネコの日常を撮影した[カメラねこ]ミスター・リーや、患者に天国への旅立ちを知らせる不思議な才能を持つ[おくりねこ]オスカーら世界の素敵なネコたちが多数出演。そして、ペット大国・日本では[駅長]たまを訪ねるほか、仏文学者・鹿島茂氏や獣医師・石野孝氏へのインタビューも実現。ネコと人間の新しい関係に迫る。ネコを探して、見つかるものは自分自身なのかもしれない・・・。



玄牝
GENPIN
出演:吉村正、吉村医院に関わる人々
監督・撮影・構成:河瀨直美 音響設計:菊池信之 音楽:ロケット・マツ(パスカルズ) プロデューサー:内藤裕子 監督助手:北條美穂 撮影助手:橋本彩子 同時録音:猪立山仁子 編集:金子雄亮 協力:吉村医院 企画・製作・配給:組画 配給協力:東風 助成:文化芸術振興費補助金
季節がめぐるように、命はめぐる――
あるがままに命と向き合う女たちの、比類なき美しさ
映画作家・河瀨直美の原点にして、新境地を切り拓くドキュメンタリー
ぼんやりとした明りがともる古民家の一室。ここは母親の胎内に近い温度と湿度、そして光が保たれている――。愛知県岡崎市にある吉村医院には、「自然に子を産みたい」と願う妊婦たちが全国から集まってくる。「不安はお産の大敵。ゴロゴロ、ビクビク、パクパクしないこと」。そう繰り返す吉村院長は、これまで2万例以上のお産に立ち会ってきた。それぞれの事情や想いを抱え、いのちと向き合う妊婦たち。臨月が近づくにつれ彼女たちは生き生きと輝き始める。お産を前に揺れる女たちの心、生まれてくる命とその前になくなってしまう命を前に吉村医師が抱える葛藤…。現代に生きる私たちの強さと脆さ、喜びと悲しみ、怒りや平安がないまぜとなって、ひとつに結ばれていく。



9月11日
SEPTEMBER,11
出演:藤渕安生、細川鉄平、武井桂子、橋知宏、池内大輔、石井英寿、伊藤英樹 ほか
企画・監督:大宮浩一 撮影:山内大堂、遠山慎二、野本大、大澤一生、渡辺祐一 編集:辻井潔
制作:大澤一生、渡辺祐一
製作:Love, Peace&Care Connection(大宮映像製作所、ノンデライコ、東風)
配給・宣伝:東風 宣伝協力:ノンデライコ
自ら理想とする介護を実現しようと、若者たちが立ち上げた7つの施設・事業所の日常と、彼らが主催・出演したライブイベント「Love&Peace&Care 2010 inヒロシマ~介護バカの集い~」を記録したライブドキュメント。
2010年9月11日、広島―― 20世紀と21世紀の歴史を象徴する場所と日付に、自らを“介護バカ”と呼ぶ若者たちが集まった。介護だけにとどまらず、歴史、文化、哲学と縦横無尽に繰広げられるトークセッション。人が老い、死ぬということと、日々向き合い続けている彼らが紡ぐ言葉は、新しい生き方、新しい価値観の創造を予感させる。そして、それを実践し、表現する彼らの日常のよろこびや葛藤をカメラはとらえる。監督は、『ただいま それぞれの居場所』で介護現場のいまと希望を描き、本年度文化庁映画賞「文化記録映画大賞」を受賞した大宮浩一。前作から、間髪入れずに製作・公開される映画『9月11日』には、21世紀初頭の、 現在進行形の“静かな革命”が、なまなましく息づいている。



平成ジレンマ
heisei dillemma
ナレーション:中村 獅童
プロデューサー:阿武野 勝彦 音楽:村井 秀清 音楽プロデューサー:岡田 こずえ
撮影:村田 敦崇 音声:戸田 達也 車両:鷲見 禎典 TK:河合 舞 題字:山本 史凰
効果:久保田 吉根 ミキシング:澤田 弘基 編集:山本 哲二 アソシエイトプロデューサー:安田俊之
監督:齊藤 潤一 制作・著作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
「戸塚ヨットスクール事件」から30年ーーー 戸塚ヨットスクール=体罰だった“あの時代”が裁いたものは何だったのか。そして、それは今に何をもたらしたのか。
訓練生の死亡や行方不明事件を起した「戸塚ヨットスクール事件」から30年――マスコミ報道と世論に圧されるかたちで、日本の教育機関での体罰は禁止。この事件は時代を象徴するものとなった。
戸塚宏校長は、2006年に刑期の満了後、スクールに校長として復帰し、子育てに悩む保護者や教育関係者向けの講演は年間70回に及ぶ。現在、戸塚ヨットスクールには10名の訓練生がいるが、激しい体罰は影を潜め、日々のヨット訓練も昔のような緊張感はない。また、かつて訓練生は不登校や非行など10代が中心だったが、今は引きこもりやニートなど半数が20代と「高年齢化」している。
本作は、戸塚ヨットスクールを取材エリアに持つ東海テレビの迫真ドキュメント。事件当時からの長期取材により、現代社会が抱えるジレンマが、スクリーンに浮かび上がる。。



悲しみのミルク
THE MILK OF SORROW
脚本・監督:クラウディア・リョサ
出演:マガリ・ソリエル/スシ・サンチェス/エフライン・ソリス/マリノ・バリョン
製作:アントニオ・チャバリアス/ホセ・マリア・モラレス/クラウディア・リョサ
撮影監督:ナターシャ・ブレイア、美術監督:パトリシア・ブエノ/スサナ・トレス
編集:フランク・グティエレス、音楽:セルマ・ムタル
提供:日本スカイウェイ/川崎市文化財団/KAWASAKIアーツ 配給:東風
配給協力:コミュニティシネマセンター/川崎市アートセンター
ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、国際批評家連盟賞をW受賞。世界が熱狂した――ラテンアメリカの新しい才能。
監督のクラウディア・リョサは、1976年生まれ。2010年にノーベル文学賞を受賞したマリオ・バルガス=リョサの姪にあたる。ペルー近現代史の傷跡をその身に引き受けた一人の女性――ファウスタの姿を通して、過去への厳しい眼差しと未来への希望を独特の映像美に結実させた本作は、ベルリン国際映画祭の金熊賞(最高賞)と国際批評家連盟賞をW受賞した。それはラテンアメリカの新しい才能の発見である。どれほど辛い記憶にとらわれていたとしても、いかにもあっけらかんと明日がやって来るこの世界は、ときに苛酷でグロテスクでさえある。しかし、その残酷さと笑い、悲しみと喜びの共存にこそ「ペルー的感性」があると述べるクラウディア・リョサの映画には、強靭な詩の力と圧倒的な生命の力が宿る。撮影監督は、『シルビアのいる街で』のナターシャ・ブレイア。2010年にはアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、世界の映画祭、映画ファンから熱狂をもって迎えられている。



アトムの足音が聞こえる
THE ECHO OF ASTRO BOY'S FOOTSTEPS
監督:冨永昌敬 ナレーター:野宮真貴 音響効果:パードン木村
撮影:月永雄太・冨永昌敬 助監督:原田健太郎
仕上担当:田巻源太 企画・プロデューサー:坂本雅司 プロデューサー:大野敦子 企画協力:奥村健
出演:大野松雄 柴崎憲治 柏原満 松田昭彦 Open Reel Ensemble
村上浩 由良泰人 レイ・ハラカミ
製作:シネグリーオ 配給・宣伝:東風 助成:文化芸術振興費補助金
1963年、手塚治虫による日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」の放映がスタート。ブラウン管の中を元気に動き回るその小さなロボットの足音は、無機質な金属音ではなく“ピョコピョコ” と愛らしく響いていた。本作は、この一度聞いたら忘れることの出来ない“未来”の音を生み出した音響デザイナー・大野松雄の軌跡を描いたドキュメンタリー。
大野の音作りに対するひらめきは周囲をうならせ、ときに困惑させ、手塚治虫とやりあうこともしばしば。「おもしろければなんでもやってしまう」という彼自身の言葉の通り、勅使河原宏や松本俊夫といった映画作家たちの音づくりや、つくばEXPO’85などのパビリオンの空間音響システムデザイナーを務めるほか、自らドキュメンタリー映画を制作するなどその活動は多岐に渡る。しかし彼は、東京での活動の最中、突如姿を消してしまったのだ―――。
アニメ「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」のフッテージやレイ・ハラカミ、Open Reel Ensembleの演奏などを交えながら、大野の偉業と後世に与えた影響を紐解き、その波乱の人生を追うのは『乱暴と待機』『パンドラの匣』、菊地成孔や相対性理論などのPVを手掛けた冨永昌敬監督。“この世ならざる音”を探し求める、一人の男の生き様を見つめたドキュメンタリー映画が完成した。



青空どろぼう
AOZORA DOROBO
ナレーション:宮本信子 プロデューサー:阿武野勝彦 音楽:本多俊之
音楽プロデューサー:岡田こずえ 撮影:塩屋久夫 音声・水中撮影:森 恒次郎 水中撮影:岩井彰彦・神辺康弘
TK:河合 舞 効果:柴田勇也 ミキシング:澤田弘基 CG:小清水幹也 題字:山本史鳳
アソシエイトプロデューサー:安田俊之 編集:奥田 繁
共同監督:阿武野勝彦・鈴木祐司 制作・著作・配給:東海テレビ 配給協力:東風 宣伝協力:スリーピン
高度経済成長期、石油化学コンビナートの煤煙で多くのぜんそく患者が発生した。苦しさの余り自殺者まで出した日本四大公害の1つ「四日市ぜんそく」――公害防止法の法制化のきっかけとなったその裁判の判決から38年が経つ。
三重県四日市市――公害裁判に立ち上がった人々と、彼らを支え続けた男がいる。
原告の一人、四日市市磯津の野田之一(78歳)。コンビナート対岸の漁港で3代続く漁師だったが、30代でぜんそくに蝕まれた。38年前、裁判に勝訴した時、支援者を前に野田はマイクで、こう呼びかけた。「まだ、ありがとうとは言えない。この町に、ほんとうの青空が戻った時、お礼を言います」と。
そして、公害発生当初から患者たちを写真と文字で記録し続け、原告たちを支え続けた男がいる。公害記録人・澤井余志郎(82歳)。彼が発行した公害文集は60冊、その活動は40年を超える。澤井は、「公害はまだ終わっていない…」と話す。判決から38年たった現在もコンビナートから目を離そうとしない。事実の記録と真実の究明をたゆみなく継続することこそが本当の青空を取り戻すことにつながると信じているのだ。
彼らは、いまも、問い続けている。この町の青く美しかったあの空は、一体誰に奪われたのか。そして、いま、誰が何をしなくてはならないのか。



Peace ピース
Peace
監督・製作・撮影・編集:想田和弘 製作補佐:柏木規与子
撮影協力:共助グループ喫茶去 岡山済生会総合病院 移動ネットおかやま
配給:東風
「平和って何だろう?どうしたらみんなが共存できるの?」韓国の映画祭から、この「人類永遠の問い」を向けられた想田和弘監督は、岡山で暮らす人々や猫の何気ない日常にカメラを向けた。平和と共存へのヒントは、どこか遠くではなく、自分たちの毎日の生活、足元にこそ潜んでいるのではないか。そう、想田は思ったからだ。
想田の妻の実家・柏木家に住みついた野良猫グループと、突如現れた「泥棒猫」との確執。91歳の独居老人・橋本至郎と、彼をボランティア同然で介護・支援する柏木夫妻。その夫妻自身にも迫る老い。そして、己の死を見つめる橋本の脳裏に突然蘇った、兵隊としての記憶―。台本無しで回される想田のカメラは、彼らの人生や“ニャン生”に訪れる大切な瞬間に奇跡的に立ち会う。観る者は、戦争と平和、生と死、拒絶と和解、ユーモアと切なさが同居する「生の時間」を体感し、「共に生きる」ことの難しさと可能性に思いを巡らせる。それが想田監督が放つ、ナレーション・テロップ・音楽無しの「観察映画」最新作『Peace』なのだ。



無常素描
The Sketch of Mujo
監督:大宮浩一 企画:長尾和宏、大宮浩一
撮影:山内大堂 編集:遠山慎二 整音:石垣哲
構成:辻井潔 車両:港谷泰之 製作・著作:大宮映像製作所 配給:東風
東日本大地震発生から一ヶ月あまり――。
車窓に、瓦礫の山と広漠たる荒野の、灰色の風景が流れてゆく。
一人の映画作家が、尼崎の町医者とともに被災地へ向かっていた。
そこで出逢ったひとびとは、静かに語りはじめる。一台のカメラが、その声と風景を何度も往復しながら、ただひたすらに素描を重ねていく。監督は、『ただいま それぞれの居場所』で、介護現場のいまと希望を描き、平成22年度文化庁映画賞「文化記録映画大賞」を受賞した大宮浩一。
日付も地名も、人の名も付すことのないこの映画は、未曽有の大地震と津波の跡を、そして、その後もなお続くいとなみを、決して情報に還元することなく、スクリーンに大きく映しだしてゆく――はたして「復興」とは何を意味するのか? 私たちは何処へゆくのか? 映画館の暗闇に、いくつもの問いが、浮かんでは、消えていく。



朱花の月
Hanezu
出演:こみずとうた、大島葉子、明川哲也、麿赤兒、小水たいが、
樹木希林、西川のりお、山口美也子、田中茜乃介
脚本・監督・撮影:河瀨直美 音楽:ハシケン 録音:伊藤裕規 美術:井上憲次
製作:橿原・高市広域行政事務組合+組画 配給:組画 配給協力:東風
古代の記憶が宿る、万葉の地・飛鳥 ―――
ここには“待つ”ことのなかで、その命をまっとうした人々がいた。
2011年カンヌ国際映画祭コンペティション部門 正式招待
遠い昔より、神々の宿る地とされている畝傍(うねび)山、香具(かぐ)山、耳成(みみなし)山――飛鳥地方にある“大和三山”は、今なお万葉の時代と変わらぬ姿を見せている。染色家の加夜子(大島葉子)は、地元PR紙の編集者の哲也(明川哲也)と長年一緒に暮らしているが、かつての同級生で木工作家の拓未(こみずとうた)と、いつしか愛し合うようになっていた。幸せなときを過ごすふたりだったが、加夜子が身ごもったことを機に、平穏な日常に変化が訪れる。大和三山を男女になぞらえ「一人の女を二人の男が奪い合う」。幾多の万葉歌に詠われているように、それは今も昔も変わることはないのか……。



追悼のざわめき
The Noisy Requiem
出演:佐野和宏、仲井まみ子、隈井士門、村田友紀子、大須賀勇(白虎社)
日野利彦(人力飛行機舎)、白藤茜、皆渡静男、高瀬泰司、(声)松本雄吉、他
監督・脚本 : 松井良彦
製作:安岡卓治 製作補:山本希平 演出補:佐々木宏 録音:浦田和治
編集:高島健一、緒方達也、鐘門律知、佐々木宏
音楽:菅沼重雄、上田現 音響効果:本間明 特殊メイク:松井祐一
スチール:浅田具茂 撮影:手塚義治、村川聡、井川義之
協力:白藤茜、維新派、白虎社 配給:安岡フィルムズ 配給協力:東風
2007年/日本/モノクロ/HD/150分
80年代インディペンデントの極北、魂のハードコア・ファンタジー、
前衛は神をたずさえて甦る。
松井良彦が脚本に描いた寓話は、暴力と差別の残忍な描写にあふれていた。交錯する憎悪、愛を切り裂く性、どん底のさらなる深層をゆく絶望。その映像をイメージすることはできても、映画化は不可能。故・寺山修司をして、「映画になったら事件だね」と言わしめた。しかし、『狂い咲きサンダーロード』(80/石井聰亙)、『闇のカーニバル』(81/山本政志)、『ゆきゆきて神軍』(87/原一男)、といったアナーキーな作品群を生み出した80年代インディーズ映画の神がかり的なエネルギーがこれを作品に結実させた。1985年に完成した本作は、同年、トリノ国際映画祭に出品を予定されながら、イタリア税関でストップ。86年には香港での日本映画祭に招待されながらも、同じく税関ストップ。88年、公開に先立つ試写ではすでに賛否が激しく対立した。映画誌「イメージフォーラム」(88.6月号)では、おすぎが「とにかく汚らしい」と吐き捨てるようにののしる。同人誌「シネマ・エデン」では、本作を19回見た編集者・三谷みどりが「私は『追悼のざわめき』になりたい。」と恍惚としたオマージュを書きつづった。88年5月28日、公開初日、“中野武蔵野ホール”は超満員となった。しかし、開映後20分を過ぎたあたりから、気分を悪くした観客が続々と席を立ちはじめた。あるものは「この映画を観たことを不幸に思う」と囁いた。また、映画を見終えたあるものが言う、「悲哀と美しさの入り混じった不思議な映画だった」「涙がでた」と。「最低!」と「最高!」、交錯する反響が伝説のカルト・ムーヴィーを産み出した……。




トーキョードリフター
TOKYO DRIFTER
監督:松江哲明 主演・音楽:前野健太
撮影:近藤龍人 録音:山本タカアキ 制作:岩淵弘樹 車両:大西裕 現場記録:九龍ジョー
製作:Tip Top 配給:東風
2011年5月。東日本大震災後、ネオンが消えた東京の街
降りしきる雨の夜をミュージシャン・前野健太が歌い、叫び、さすらってゆく。
濡れたアスファルトに、ありったけのユーモアとペーソスを刻みつけながら、新宿、渋谷、そして街の外へー
監督は『あんにょんキムチ』(99)以降、『童貞。をプロデュース』(07)、『あんにょん由美香』(09)など独特のアプローチで個人と時代とをつなぎ、 ゼロ年代のニッポンを映し続けてきた松江哲明。
「いま、この東京の姿を記録しておきたい」と、どしゃ降りの雨のなか撮影を敢行。第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した『ライブテープ』(09)につづき、撮影に近藤龍人(『海炭市叙景』『さや侍』)、録音に山本タカアキ(『SR サイタマノラッパー』)。
そして、完成したのは松江哲明監督作品史上もっとも瑞々しく、もっとも暴力的な映画だ。見えない放射能の影に怯えながら、モヤモヤしながら、揺れながら。それでもこの街で生きていく私たちのいま。2011年12月、この街の夜は『トーキョードリフター』とともに明けるのだ!




公開講座 木村栄文レトロスペクティブ
KIMURA EIBUN RETROSPECTIVE
●記者ありき 六鼓・菊竹淳 ●鳳仙花〜近く遙かな歌声〜 ●むかし男ありけり ●絵描きと戦争
●桜吹雪のホームラン〜証言・天才打者大下弘〜 ●記者それぞれの夏 〜紙面に映す日米戦争〜
主催:RKB毎日放送 映画美学校 東風
まだ観ぬ作家を追悼することも再評価することもできないはずだ
ようこそ、めくるめく“エーブン”の世界へ
木村栄文(きむら・ひでふみ)。通称“エーブン”。2011年3月に逝去。RKB毎日放送のディレクターとして、1970年代から90年代にかけて、数々の ドキュメンタリーをお茶の間に届けてきた。その多彩な作風は自由奔放、ときに荒唐無稽。画面から溢れだすのは、人間の美しさ、哀しさ、そして可笑しさ。 2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭に集まった人々を激しく興奮させた比類なき作品群を一挙公開。




311
311
写真撮影:綿井健陽 / 配給:東風
日本|2011|HD|日本語|92分|
東日本大震災発生から2週間後、一台の車が被災地へと向かっていた。
作家で映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治。
震災をその目で確認すること、それだけが共通の目的だった。ガイガーカウンターが激しく反応するなか、東京電力福島第一原子力発電所への接近を試み、津波の被害をうけた土地を訪ね、岩手、宮城を縦走。そして、津波に飲みこまれた石巻市立大川小学校へと向かう。依然行方不明のわが子を探す親たちの言葉が、メディアの姿勢をも問う。遺族を目の前にしながらビデオカメラを廻し続ける彼らにも厳しい批判が向けられる。





























































